働きたい気持ちはあるけれど、家庭とのバランスも大事。
そんな主婦にとって「派遣」は魅力的だし、「パート」は安心感がある。
どちらにもメリットと“らしさ”があり、正解はライフスタイルの中に隠れています。
ここでは、子育て期の主婦が迷いがちなこの二択を、生活リズム・家計・価値観の切り口からわかりやすく整理していきます。
まずはざっくり比較:派遣 vs パート
| 比較ポイント | 派遣 | パート |
|---|---|---|
| 時給 | 高め。交通費支給ありのケース多い | 低めで地域差大きい |
| 働く時間 | 週3〜フルまで幅広い。案件により柔軟 | シフト制中心。短時間希望が通りやすい |
| 仕事内容 | 事務・軽作業・コールセンターなど豊富 | 接客・販売・軽作業・保育補助など身近な仕事が多い |
| 職場との距離感 | 派遣会社が“間”に入る安心感 | 直接雇用のため職場と密になりやすい |
| 家庭との両立 | 条件に合う仕事を提案してもらえる | 職場の人間関係次第で両立度が変わる |
ざっくり言えば、
「収入と条件」重視なら派遣、
「安心と距離の近さ」重視ならパート。
でも、実際の選択はもっとやわらかいニュアンスを含んでいます。
ライフスタイル別:どちらが向いている?
◆ ① 幼児〜低学年の子どもがいる場合
→ パート寄り、ただし派遣の“短時間案件”があれば最適
向いている理由(パート)
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急な休みが出やすい時期
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職場の柔軟性が両立の鍵
-
勤務地が家の近くになりやすい
派遣もアリな理由
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9〜14時など家庭に合わせたシフトが組める案件も増加
-
子育て理解のある企業を事前に提案してくれる
低学年ママの優先軸は「急な呼び出しに対応できるか」。
◆ ② 中学年〜高学年で、少し手が離れてきた家庭
→ 派遣のほうが選択肢が広く、収入面の安定度も高い
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この時期から働く時間を伸ばしたい人が多い
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派遣のほうが時給が高く、週4〜5で働けば扶養外でも安定
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パートは「仕事の量が読みにくい」「人手不足でシフトが重くなりがち」という声も
収入の底上げを狙うなら、派遣が現実的。
◆ ③ 専門スキルを活かしたいタイプ
→ 圧倒的に派遣
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ブランクからの復帰でもスキルに合う案件を紹介してもらえる
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一般事務・経理・医療事務・保育など、即戦力向けの案件が多い
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パートは「何でも屋」になりやすい職場も多い
“できること”を軸に働くなら、派遣の方がマッチしやすい。
◆ ④ 人間関係の距離をほどよく保ちたい人
→ 派遣のほうが精神的に楽なケースが多い
派遣は、
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上司と距離がある
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会社の飲み会やイベントに必ずしも参加不要
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トラブル時は派遣会社が間に入る
という“緩衝材”が効くのが利点。
パートは直接雇用ゆえに、
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シフト調整が濃い
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コミュニティが固定されやすい
という“距離の近さ”が負荷になる場合も。
◆ ⑤ 家計のために“しっかり稼ぎたい”人
→ 派遣一択
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時給1,300〜1,700円台が一般的(事務職)
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扶養外で働き、保育料・学童費を差し引いてもプラスになるケース多い
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家計が落ち着く実感が早い
◆ ⑥ 近所で短時間だけ働きたい人
→ パートが強い
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自宅近くで見つかる
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午前だけ・夕方だけなど柔軟
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子ども関連の行事にも参加しやすい雰囲気
結論:派遣とパートは“状況によって正解が変わる”
主婦の働き方の正解は、
「どれだけ稼ぎたいか」よりも
「今の生活に何が足りていないか」
で決まります。
■ 派遣が向いている人
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時給を上げたい
-
スキルを活かしたい
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人間関係の距離を保ちたい
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子どもがある程度大きい
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条件に合う仕事を探してほしい
■ パートが向いている人
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家の近くで働きたい
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短時間シフトが希望
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小さな子どもがいて急な休みが出やすい
-
少人数の職場で働きたい
どちらを選んでも、働く主婦の一歩には価値があります。
大切なのは、自分の生活に合う“無理のない働き方”を選ぶこと。







