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働き方 2019/08/21

「男性の育休義務化」について、どう思う?【ワーママ座談会】

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男性の育休義務化

あなたのパートナーは育休(育児休業)を取ったり、取ろうとしたことがありますか?
または、あなたの周りに育休を取った男性はいますか?

2019年6月に、自民党の有志議員が「男性の育休『義務化』」を目指す議員連盟の設立総会を開催し、話題となりました。
また、とある企業で育休を取った男性が、復職後に不本意な転勤の命令を受けたというニュースが記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんね。

「育休」を取得している女性は8割を超えていますが、男性で取っている人は2018年度で6.16%とまだまだ少ないのが現状です。
参考:厚生労働省「平成 30 年度雇用均等基本調査」

そこで、実際に働きながら子育てをしているママ・パパに、「男性の育休義務化」について思うところを話し合ってもらいました。


参加者プロフィール

Tさん(30代正社員/小3男子のママ)
Sさん(40代正社員/中2男子と小4女子のママ)
Oさん(40代パート/小6女子のママ)
Kさん(40代正社員/4歳女子と0歳男子のパパ)

 

男性の育休、取れる?取れない?

――早速ですが、「男性の育休」についてどう思いますか?

Kさん:私は今回唯一の男性ですが、正直なところ、自分が育休を取るなんて考えたこともありませんでした
我が家は妻が専業主婦ですので、もし私が1年間育休を取得してしまうと暮らしていけません(苦笑)。共働き家庭なら取れるのでしょうか?

Sさん:共働きでも経済的な余裕がないと、1年間も夫の収入がなくなるのは厳しいです!奥さんも高収入の家庭なら大丈夫かもしれません。

Tさん:男性で育休を取る人は、もともと育児や男女平等に対する意識が高いんじゃないでしょうか。
それに、芸能人の方とか、育休を取りやすい職業もあると思います。普通の会社では取得が難しいイメージです。

Oさん:実際に育休を取られた男性は大体「取ってよかった」と言いますよね。
子育てに最初から関わることのメリットは大きいし、子どもの成長の喜びを夫婦で共有できるのは良いことだと思います。

 

男性の育休「義務化」は必要?

――6月に自民党の有志議員が「男性の育休『義務化』」を目指す議員連盟の設立総会を開催しました。「義務化」という強い言葉を使うことで個人ではなく企業にアピールする意図があるそうです。
女性の育休取得についてもまだ義務化はされていませんが、男性の育休を「義務化」することについてはどう思いますか?

Kさん:私自身は子どもが好きなので、義務化されたら取得してみたいです。ただ、共働き世帯に対しての義務化はできるかもしれませんが、うちのように専業主婦だと経済的に厳しいですよね。
それに、自分だけが関わっている業務の引き継ぎや、復職後のポストがあるのかという仕事上の不安もぬぐえません。そのあたりをきちんと制度化してほしいですね。

Oさん:「義務化」という言葉に違和感があります。でも、名ばかりの育休制度では実際には利用しづらいという現状があるので、国が強制的に行うことは「あり」なのかもと思います。

Sさん:「義務」にすると、仕事が大好きな男性は育休を取りたくないがために妊娠を避けることにならないですかね?余計に少子化が進むかも。

Kさん:その視点は新しいですね!確かに、仕事を休みたくないという男性はいそうです。

男性の育休義務化

Tさん:義務化するかどうかが問題ではないと思いますが、「義務化しないと日本人はやらない」っていうのを何かで読んで、なるほどと思った部分もあります。
うちの夫も義務化でもしない限り休まないだろうし。でも、本来ならうれしいことのはずの子育てを「義務」って言うのはちょっと悲しいような…。

Sさん:教育レベルからの根本的な意識改革が必要ですよね。働き方改革も、私の周りでは全然進んでいない印象です。いまだに残業が美徳という意識を持つ人が多くて。
遅刻には厳しいのに、定時退社がしづらいなんておかしいですよね。

Oさん: 私の周りの男性は子煩悩な方が多いので、もし男性の育休が義務化されたら喜んで取得してお世話をしてそうです(笑)。
それに、子どもは生まれてから1歳くらいまでの間にものすごく成長するので、その期間を家族で一緒に過ごしてほしいなと思います。

 

男性は育休を取っても戦力外になる恐れが!

――ところで女性のみなさんは、パートナーに育休を取ってほしかったですか?

Sさん:私の夫は家事ができないので、育休を取っても戦力外どころか手間が増えそう(笑)。もし取るなら、産前からの家事トレーニングが必要ですね。

Kさん:そう言われると耳が痛いですね。育休を取っても、妻の戦力になれるかと聞かれると…。

Sさん:放送作家の鈴木おさむさんは、育休を取って妻の役に立つためには…と考えて、まず料理の勉強をしたそうです。

Kさん:なるほど。子どものお世話よりも、日常的に役に立つ能力が必要ということですね。

Tさん:私は夫に定時で退社して、子どもの世話をして欲しかったです。平日は毎日深夜まで残業で、完全にワンオペ育児。本当に大変でした。
夫がもっと育児に参加できていたら、子どものことも「ヒトゴト」みたいにならずにすんだのかも?

Oさん:子どもが1歳になるまでの間で一番大変だったのは、「黄昏泣き」と「夜泣き」です。夕方ごろから夜まで泣きっぱなしだったので、家事もできず、ただひたすら抱っこしてゆらゆらしていました。
7時間連続でこれをやったときはさすがに辛くて、自分も泣きました…。

Kさん:7時間も!奥さんがそういう辛さを常に抱えていることを、男性はもっと知らないといけないですよね。

Oさん夜泣きに関しては、翌日仕事がある夫には頼りにくいという面がありますよね。
1歳頃になれば夜泣きも治まってくるケースが多いので、男性に1年間の育休があれば交代で寝かしつけをすることができます。
お母さんが寝不足でイライラしたり、産後鬱になったりという事態も避けられると思います。

男性の育休義務化

 

男性が実際に育休を取るためには

――では、男性が実際に育休を取るとしたらどのような体制が必要でしょうか?

Kさん:もし私が育休を取得するなら、1年間まるまる休むよりは、妻のワンオペ育児にならないように家事と育児を分担できる取り方がいいですね。
例えば、平日の週2日を育休にしたり、保育園の送迎のための遅刻・早退を育休にあてたり…。ただ、育休中や復帰後の仕事がどうなるのかという点が不安ですね。

Sさん:それは女性も常に抱えている不安です!その点、私の会社は分業制のため復帰後も仕事に戻りやすく、育休は取得しやすかったです。

Tさん:自分しか把握していない業務がある場合や、職場の人数が少なくて誰に迷惑がかかるか予想できてしまう場合は、育休を取りにくいですよね。
女性でもそう思いますから、男性だと余計に取りにくいかもしれません。

Oさん育休を取りやすい職場の体制を整えるための「義務化」ということなら、いいかもしれないですね!

 

本当に必要なのは定時退社と意識改革

――男性の育休以外に、あったらいいなと思う制度はありますか?

Oさん:育休の間は収入が減ってしまうので、完全に「育休」にするよりは「定時退社の徹底」や「時短勤務」などの方がうれしいかなと思います。

Kさん休日出勤や飲み会参加も免除してほしいです!「子どもが小さいから」と断れる男性は少ないと思うので。

Tさん:うちの夫の職場はハードなので、有給休暇の取得を義務づけてほしいですね。

Sさん:子どもがいる・いないに関わらず、もっと働く時間を減らせたらいいのに。介護や病気の人もいるし、趣味の時間を優先させる人がいてもいい。
育児に関しても0歳児の間だけではなく、長期的な育児を前提に働き方を見直してほしいです。
今、私は月に3日在宅勤務ができるので、すごく助かってて。テレワークとかフレックスとか、個人の都合に合わせて自由度の高い働き方ができるようになるといいですね。

男性の育休義務化

Tさん:本当は誰かのためだけじゃなくて、自分のために休んでもいいよね。
欧米みたいに「残業するなんて仕事できないみたいで恥ずかしい」という認識が広がってくれたら…。

Oさん若い世代は基本的には定時に帰るし、休みもちゃんと取って、会社に縛られていない気がします。
私たちの世代(30~40代)くらいから働く女性が増えて、今はちょうど過渡期にあると思います。同世代の男性の意識改革も、もっと進んでいくといいですね。

Tさん:個人的には、最低賃金みたいに、受注する業務の最低価格を法定化してほしいです。価格競争が厳しいせいで、どの業界も単価が下げられてる!
働く人が減っても仕事量は増える一方だから、休みたくても休めなかったり、休んでる人の分を負担する人が大変になったりして。
特にワーママは時短や定時で帰る契約だとしても、結局帰れないことも多いし、肩身が狭いです。

Sさん:これから専業主婦は全体の4%くらいになるそうです。共働きが当たり前になるなら、制度をちゃんとしてほしいよね。

Tさん:それに、家事も育児も女性がするものと決めつけないでほしい!うちの息子は、家事や育児のできる男に育てたいと思ってます(笑)。

Kさん:男性の意識改革も必要ということですね。勉強になりました。

 

まとめ

男性の育休義務化

男性の育休義務化について、話し合っていただきました。

男性の育休取得には、様々な問題が関わってきます。実際に義務化されるかどうかはともかく、こうして話題にすることで少しずつでも働き方や意識が変わっていくといいですね。

この機会に、家事・育児の分担や働き方、職場で困っていることや必要なサポートについて、家庭や職場などで改めて考えてみてはいかがでしょう。
女性・男性を問わず、社会全体で育児をサポートするという意識を高めるきっかけになるかもしれません。

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